リビドーロゼは香水ですから、
当然、ニオイ物質が関係してきますよね。
いくら、あの臭い果物ドリアンヤクサヤの干物が目の前に合っても
ガラス容器の中に密閉されていれば目で見てそれとわかっても
匂いは決して感じません。
つまり、ニオイのものになる物質は小さなニオイの分子を発散させます。
その分子が鼻の中に入っていくとその天井部分にある鼻粘膜という粘膜で湿った
場所で捕獲されます。
そこには、嗅細胞と呼ばれるニオイのセンサーのような細胞が存在し、粘膜の
水分や脂質に溶解したわずかな化学信号は嗅球ト呼ばれる脳の一部に素早く到達します。
それらが複雑で、未だはっきりと解明されていないのですが、
ニオイの刺激が嗅球から視床下部という脳の一部に直接伝達される場合と
海馬お言う部分をとうって編桃体に伝達されるルートや直接編桃体に伝わる
ルートが確認されています。
このように、ニオイの刺激はその香り分子の種類や濃度によってさまざまなルート
をとうって脳のいくつかの部分に同時に伝わっていくことがわかってきました。
しかし、どのような分子のニオイがどのルートをとうってその信号を伝えていくのかはまだ謎の部分が多いですね。
視床下部という脳の一部は自律神経やホルモンをコントロールし、脳下垂体は自律神経、内分泌系、そして免疫系
をコントロールすることがわかってきています。
したがって、ニオイの刺激は祖の種類や濃度によってさまざまな影響を与える可能性があるのです。
ニオイが人の体や精神に与える影響はこのように複雑なメカニズムが重なり合って及ぼされるわけですから、
実際に、ニオイを嗅いでみないとなかなかその結果を予想することは難しいようです。
それぞれ、ニオイに関しての経験や記憶が違うわけですから
全ての人に影響が出るとは言えません。
ということは、やはりリドーロゼやアロマセラピーにおいても同じ精油がすべての人に
同じ効果を示すというわけではない理由もわかってきます。
